夢を見た。

最近良く、夢を見ます。
特にあの人の、夢を…。

寧ろ自分が気持ち悪い。


季節が冬、それか今の時期だと思う。
私とあの人が居て。
何処かの学校の校庭に居て。
あの人は私の恋人でした。
私はあの人を抱きしめていました。互いに。
夢の中の自分は
「夢じゃないのか、」と考えました。
私の腕の中のあの人は私の大好きな笑顔でした。
「これが夢じゃなければ良い、」
このまま終わらなければ良い。


「「人ってこんなにあったかいんだね」」


それでも私の夢は終わった。


起きて直ぐ
（やっぱり夢なのか）
そう思った。
遣る瀬無かった、虚しかった。

どうしてこんなにも愛しいのか。

夢ﾆ出ﾙ程、愛ｼｲ貴方ｦ。


私に身動きなんて取れない。
あの人が話しかけてくるだけで苦しくなる。
（またこの笑顔が崩れてしまうくらいなら、）

私の都合でこれ以上貴方を、壊したくない。


こんなにも愛しい人が出来ました、
涙が出る程、締め付けられるこの内臓達を、
どうか助けて、あげて。


貴方の笑顔が消えるのはもう、見たくない。



どうして、こんなに好きなのに。
叶わないのですか、神様。

神様はどうして人に差を付けるのですか。
私があの子のように可愛く生まれていれば、少しの可能性はあったはず。


卒業までに私の気持ち、抑えられるのでしょうか。
溢れてしまわないでしょうか。

どうせ、結果は同じ。


私の望みは、夢の中でしか叶わない。



いくら願っても、結果はいつでも同じ。



祈りを献げて目を閉じて。
叶いやしないと分かっていても。


哀れな自分にせめてもの幸福を、ください。
夢の中の貴方が、溢れる笑顔でありますよう。
夢の中の自分が、溢れる愛に包まれていますよう。


現実の私は、冷たい心を持っているから。
せめて夢の中の自分と貴方が、私の望み通りでありますよう。


知ってるよ、貴方の望みは、こんなことじゃないってこと。
貴方だって、私と同じような気持ちを抱かせている相手がいるのでしょう。


それでも、大好き



夢が憎い。
（叶わない夢なんて見せないで、）